成功の要素 <Gritを知る> | クラズユニック

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成功の要素 <Gritを知る>

最近、「楽をして○○ができる」というフレーズが巷に溢れ返っています。怪しげなセールストークは別としても「本当に楽をして何でも出来て、成功することなどあるのだろうか?」という疑問を夜中の様々なセールス番組を見ていると、ふと思うことがあります。そして、「楽をして手に入れたものほど粗末に扱うだろうし、結果何も残らないのでは?」とも。

努力して自分が苦手とすることを克服することや、粘り強く日々コツコツと修練を積むことが美徳であった世の中がどんどん変わってきているような気がします。私の世代だとマンガで言えば『キャプテン翼』・『スラムダンク』(古くなると『巨人の星』でしょうか)が人気でした。そのコンセプトは努力・友情・勝利ですね。

寄り道しましたが、本題に入りたいと思います。
以前、本屋で「Grit(グリット)」という言葉に出会い、最近他者との話で出てきたので、触れてみたいと思います。

「Grit」とは”Defined as perseverance and passion for long-term goals(原文)“や”Grit in psychology is a positive, non-cognitive trait based on an individual’s perseverance of effort combined with the passion for a particular long-term goal or end state (a powerful motivation to achieve an objective).(wikipedia)

→”物事に対する情熱””目的を達成するために長い時間、継続的に粘り強く努力することによって、物事を最後までやり遂げる力“と定義されています。

これは「何かを成し得るときに必要な力の要素とは何か」という問いに対して、「才能」か「努力」かという永遠の命題を長年研究した結果、見た目、健康、IQではなく、この「Grit」が重要な要素であると報告した論文に端を発します。当然ながら才能というものは前提にあるにせよ、才能があるだけでは成功はせず、コツコツと努力を重ね、やり抜く力が大切であり、例えばメジャーリーガーになったあのイチロー選手もとんでもない努力をし続けたからこそ今の姿があると理解すると、なんとなくスッと入ってくる気がするのは私だけではないのではないでしょうか。

このコラムを読む方は受験生やまだそうではない方もいると思います。学力は日々の弛まぬ修練によって身につくものであり、「楽をして○○」という幻想を抱いてはいけないと考えます。「手を抜くな!まだまだ途中、もっと上手くなりたいと思ってやり抜いて見せろ!」です。少々根性論的になってしまいましたが、むしろスポーツや芸術などいわば限界のない領域よりも、受験という限りある内容に対する勉強は、粘り強さがより効果的な領域ではないかと思うのです。

余談ですが、私自身も以前は「楽をしてダイエット」という幻想を抱いてしまったがため、今となっては笑えるほどの失敗を重ねに重ねました。

「はちきれる 財布ではなく スーツかな」と詠みたいくらいです。
ちょうどこの春、いろいろな機会(医師である保護者様から頂いた貴重な著書、当校の副校長であり、校医である福島医師による診断など)に巡り合えたきっかけがあり、生徒のために作る受験合格設計図を自分に当てはめて、ゴールラインからの逆算方式で、今の自分を徹底的に記録し客観的に見つめ、dietを数値目標(ゴール)に当てはめて地道に取り組んでいます。何事もやり抜けば、結果は勝手に出るものです。それはクラズの合格者も証明しています。

みなさん「Grit」です。将来の良い自分をイメージしながら「やり抜く」ですよ。

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