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大学進学にかかる費用の今

【麻生本校校舎長 土居 将士】

9月13日(木)東京工業大学が学部の年間授業料を標準額から9万9600円引き上げ63万5400円にするとのニュースが飛び込んできました。国立大学の授業料に関しては、2015年に文部科学省はこのまま交付金の削減が続くと、2031年度には年間約93万円になると試算を公表し、物議を醸しました。しかしこの時は文科省に問い合わせが相次ぎ、15年間で40万円の値上げは考えていない、あくまでも試算を発表しただけだと、値上げは見送られ事態は一時落ち着きました。

今回の値上げについてですが、国立大学の授業料は文部科学省が標準額を53万5800円と定めており、各大学は標準額の120%を上限に個別に決定できるとされています。2006年にこの標準額になって以来授業料が据え置きでしたが、国立大学が学部の授業料で標準額を上回る設定をしたのは初となります。※東北大、東京農大の特定の研究科において標準額と異なる額の設定はあります。

大学の年間授業料は以下のようになっています。国立大学の年間授業料は、文部科学省が省令で標準額を53万5800円とすると定められています。

大学 授業料 入学料
国立大学 535,800円 282,000円
東京工業大学 635,400円 282,000円

※東京工業大学は2019年度の料金設定

一方、私立大学は大学により金額が異なってきます。下記表は文科省の「私立大学等の平成28年度入学者に係る学生納付金等調査結果」です。調査学校数:私立大学576大学の平均額

学部 授業料 入学料
文科系学部 758,854円 234,763円
理科系学部 1,071,560円 256,208円
医歯系学部 2,896,848円 1,013,054円
その他学部 955,473円 265,694円

公立大学は、各都道府県や市議会にて決まりますが、例年国立大学に準じています。ただし、県内勢、県外勢では入学金が異なる場合が多いです。

例)札幌市立大学の入学料の場合、札幌市内居住者 141,000円 それ以外の者  282,000円

国立基準(535,800円)より高く設定している公立大学 ※2018年度の場合 <国際教養大学、埼玉県立大学、横浜市立大学、公立小松大学、長野大学>

国立基準(535,800円)より安く設定している公立大学 ※2018年度の場合 <会津大学、高崎経済大学、首都大学東京、都留文科大学、新見公立大学>

今後、他国立大学が追随するのかは不明ですが、学費の目安として現状を知っておいてもらいたいです。

また、見積もっておかなくてはいけない費用が、意外とかかる受験費用です。

3教科以上受験の場合のセンター試験18,800円

国立大学受験17,000円

公立大学受受験15,000円~30,00円

私立大学受験 一般30,000円程度

私立大学受験 センター利用15,000円程度

となっており受験数に応じて加算されていきます。特に東京や関西で受験の場合、飛行機や宿泊などが更に加算されるため数十万円かかることもあります。

クラズユニックで作成している入試カレンダーは、札幌で受験できる大学一覧となっています。特に道外私大の札幌会場がある大学が試験日程順に見られるようになっています。わざわざ現地まで行かなくても受験でき、宿泊費等も抑えることが出来ます。自分の入試日程を作成できるので活用してほしいです。

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