工夫が大切 | クラズユニック

Close

コラムCOLUMN

工夫が大切

【英語科 島田 育興】

みなさん、好きな科目はありますか?一般的に好きな科目が得意科目になっている人が多いと思いますが、中には好きな科目だけど苦手だ、という人もいるかもしれません。ただ、科学的根拠は全くありませんが、僕の個人的な意見としては、やはり好きな科目の方が得意科目になる素地はあると思われます。

受験勉強は苦しいのが当然なので、好きだろうが嫌いだろうが勉強しなければならない、というのは当然の意見なのですが、どうせやるなら好きな科目を増やして、楽しみながら勉強できるに越したことはないのではないだろうか、というのが僕の意見です。もちろん、好きな科目ばかり勉強していては、全体の総合点が上がらないので合格に近づくことはできませんが、学習するのが苦痛なくらい大嫌いな科目があるとすれば、少しでもその科目の苦痛度が下がるように工夫していければ、成績を伸ばすきっかけになるのではないでしょうか。

個人的意見ばかりで申し訳ないのですが、世に言う天才とか、ものすごい業績を残した人たちというのは、今言った工夫が上手な人たちだったんじゃないか、というのが僕の考えです。普通、ものすごい努力をした人たちがものすごい成功を収めてきた、と考えますが、頭を使い、工夫し、やりたくないけどやらなければやらないことを最小限の苦痛度でこなしていった人たち、工夫によってやるべき作業を楽しくやって、周りから見たらものすごい努力に見えても本人にとっては努力と感じないくらいある作業にのめり込んで没頭していたら、気がついたらとんでもない所まで来てしまっていた、なんてケースも結構あったんじゃないかな、なんて思います。

僕自身もやりたくないことから逃げてしまって、先延ばしにして痛い目にあうことがあるので、受験生の皆さんも志望校に合格するためにやるべきことがあるのなら、それを工夫でできるだけ嫌な感覚を減らし、できれば楽しく面白くできるようになるところまで持ってこられれば、受験がうまくいくだけでなく、きっと社会に出てからも、その習慣がとても役立つのではないか、と思います。


著者プロフィール

留萌高校卒、北海学園大学人文学部卒。道立高校教員、塾講師を歴任し、現在、当校英語科教員。英語を苦手とする生徒に対して、いかに丁寧にわかりやすく指導できるかを心がけた指導を行う。

コラム一覧へ >