【麻生本校高校部担任 太田 規文】
受験を有利に進めるためには、入試動向を知っておくことも大切となります。今回は、入試動向の一部をご紹介します。まず、大きな特徴として「私立文系が人気」となっています。これは ・国立大学では理科の科目負担が大きいこと・文系学部が縮小傾向にあることが大きな理由です。次に、国公立大学、私立大学それぞれの動向をご紹介します。
<国公立大学の動向>
- 理科科目の負担が大きいことから、公立大学や私立大学への受験に変更する人が増えています。
文系学部:国立大学受験では、基礎科目が2科目必要です。
理系学部:国立大学受験では、発展科目が2科目必要です。また、新課程では必須単位数が増えたこともあり、「文転」や「私立志望へ変更」する受験生が増加しています。
- 文系学部が縮小傾向にあるため、公立大学や私立大学への受験に変更する人が増えています。 ただし、理工・農学系学部は拡大しています。
- AOや推薦入試が拡大傾向にあるため、一般受験の枠が縮小しています。定員の3割までを多様な入試にするという目標も存在しているので、今後も一般枠の縮小が予想されます。
- センター試験の2年連続の難化
得点が伸び悩み、私立大学への併願受験者が増加しました。
<私立大学の動向>
- 文系が人気です。
文系学部では、好調な就職状況が続いていることや国立大学の文系学部縮小により、志願者が増加しています。
- 志願者が大幅に増加しています。
定員管理の厳格化(※)によって、募集定員が増加したためです。
- 大学によっては、合格者が減少しています。
定員管理の厳格化(※)によって、定員からはみ出さない様に控えめに合格者を出す大学が続出しています。
(※定員管理の厳格化=合格者が募集定員を大きく上回る大学への補助金は出さないという政策)
このような動向となっています。今後も私立文系の人気は拡大するでしょう。受験大学を決定する際にお困りのことがございましたら、いつでもご相談ください!