小説の必勝法3 | クラズユニック

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小説の必勝法3

たとえば、問題には、『「初めて会った恋人同士のような」とあるが、この表現は百合子と克久のどのような状態を言い表したものか。』などとあるのですが、ここで遮二無二に『「初めて会った恋人同士のような」』の表現がどういう意味なのかと考えてもダメで、この傍線より後ろに『変な緊張感。それにしては、百合子も克久もお互いを知り過ぎていた。百合子は「こいつは生まれる前から知っているのに」とおかしくて仕方がなかった。』『改めて話そうとすると、息子と話せる雑談って、あまり無いものだなと百合子は妙に感心した。』と書いてあって、「変な」=「初めての恋人ではなく、生まれる前から知っている親子なのに」、「緊張感」=「雑談の話題がなくて困っている」と理解すればできあがり、といった構造になっています。要するに傍線のないところにコタエがあるわけです。