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北大の道内出身者33.4%に低下|非道産子化と道内受験生の戦略

【結論】北海道大学の2026年度一般選抜(前期日程)で、合格者に占める道内出身者の割合は33.4%と、過去10年で2番目の低さになりました。今春の入学者全体では道内高校出身が780人・30.1%で、この20年で約20ポイントの減少です。全国から受験生を集める総合入試の人気が背景にあり、道内の高校生には全国基準での対策が必要になっています。
(2026年8月20日時点/出典:リセマム「北大一般選抜、道内出身者割合は前期33.4%」(2026年8月5日)、北海道新聞「北海道大学『学生の非道産子化』進む」)

データが示す「非道産子化」の実態

北海道大学の一般選抜で、道内出身者の減少が止まりません。2026年度の前期日程では、合格者に占める道内出身者の割合は33.4%。2017年度の39.9%から緩やかな低下が続き、過去最低だった2025年度の33.3%に次ぐ、10年で2番目の低さです。

後期日程はさらに顕著で、元々旧帝大志望者の受け皿になっていたこともあり超難関でしたが、道内出身者は17.2%にとどまります。それでも前年度より5.7ポイント回復したものの、2018年度以降は一度も20%に届いていません。入学者全体で見ると、今春の道内高校出身者は780人・30.1%。20年前と比べて約20ポイント減りました。北海道新聞はこの現象を「学生の非道産子化」と表現しています。3人に2人以上が道外出身という構成は、「道民の大学」というかつてのイメージからかけ離れつつあります。

なぜ道外出身者が増えているのか

最大の要因は、北大の看板制度である「総合入試」の全国人気と言われています。総合入試は学部を決めずに文系・理系の大枠で入学し、1年次の成績で学部に移行する特有の仕組みです。「入学後に専門を選び直せる」という柔軟さと、二次試験の科目負担が少ないことから、進路を迷う全国の受験生にとって大きな魅力になっています。

代々木ゼミナールの分析によれば、前期合格者の約半数を占める総合入試理系で道内出身者の割合が下がり続けており、これが全体の数字を押し下げています。実際、北大の2026年度の志願者数は9,299人で、東京大学(8,329人)・京都大学(8,015人)を上回る旧7帝大トップ。実質倍率2.7倍は東大(2.5倍)よりも高い数字です。北大はもはや道内だけの受け皿ではなく、全国の受験生が第一志望として狙う大学になっています。

東大でも起きている「地方と都市の逆転」

この構図は北大だけの話ではないようです。東京大学では地方出身の合格者がこの20年で37%まで減少し、合格者の6割を関東圏出身者が占めています。首都圏や都市部の中高一貫校が受験対策で先行し、地方の生徒が相対的に不利になる。その結果、首都圏や都市部の学生が地方の大学まで席を埋めにくる。教育格差の問題に取り組む団体の代表は「地方の子が地元の大学にも行けない状態になっている」と指摘しています。

道内の高校で上位にいることと、北大に合格できることは、すでに別の話です。競争相手は道内ではなく全国です。

道内の受験生への影響と、今からできる対策

北大に関してはこれまでも道内最難関であり、入試が楽だったことも道内出身者が有利だったこともありませんが、それでも道内進学校からは手が届く存在でした。今後、少子化の進展とともに、札幌市以外は特に合格者は減っていく可能性が高いと思います。いずれにしても北大志望者は何をすべきかははっきりしています。

第一に、自分の位置は全国基準で測ること。校内順位や道内模試の判定ではなく、全国規模の模試で北大志望者全体の中の現在地を確認することが出発点になります。

第二に、総合入試の仕組みを正確に理解すること。文系・理系で科目配点が大きく異なり、共通テストと二次試験の比率も学部別入試とは違います。意外に自分の得点パターンに合うことがあります。総合入試か学部別入試か、戦略的に選ぶ必要があります。

第三に、とにかく共通テストで取りこぼさないこと。全国から受験生が集まる以上、ボーダーラインの攻防は年々厳しくなっています。特に北大の二次試験は全国的には「標準レベル」とされています。つまり差をつけることが難しい試験です。共通テストで差をつけられると逆転することが現実的ではないので、まずは共通テストでしっかり得点できる実力をつけましょう。

最後に、視点を変えれば、道内出身者が3割まで下がった今、道内から北大に合格することの価値はかつてより高まっていると思います。道外出身者は、やはり卒業後に道外へ戻っていくことが多いからです。地元にいながら全国トップ層と競った経験は、入学後も就職でも必ず生きます。

よくある質問

北海道大学の道内出身者の割合はどのくらいですか?

2026年度一般選抜の前期日程で33.4%、後期日程で17.2%です。入学者全体では道内高校出身が780人・30.1%で、20年前と比べて約20ポイント減少しています。

なぜ北大の道内出身者は減っているのですか?

学部を決めずに入学できる「総合入試」が全国の受験生から人気を集めていることが主な要因と考えられています。2026年度の北大は志願者数9,299人で旧7帝大トップとなり、全国から受験生が集まる大学になっています。

北大の総合入試とはどんな制度ですか?

学部を決めずに文系・理系の大枠で入学し、1年次の成績によって2年次から学部に移行する入試制度です。文系・理系で科目配点が異なり、学部別入試とは共通テストと二次試験の比率も違うため、出願前に自分の得点パターンとの相性を確認することが重要です。

道内から北大を目指す場合、何から始めるべきですか?

自分の位置は全国基準で測ること。校内順位や道内模試の判定ではなく、全国規模の模試で北大志望者全体の中の現在地を確認することが出発点になります。


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