【結論】2027〜2028年度に、札幌の私立大学で4つの学部が新しく生まれます。2027年4月に北星学園大学の情報科学部(入学定員100人)と北海道科学大学の地域創造学部(同75人)が開設し、2028年4月には北海学園大学が工学部を再編して建築都市学部と情報科学部を新設する構想です。
2026年10月8日時点/出典:北海道科学大学「地域創造学部 地域創造学科 2027年4月開設決定」(2026年8月28日 報道資料)、北星学園大学「2027年4月に『情報科学部 情報科学科』を新設」(2026年8月28日 プレスリリース)、学校法人北海学園「建築都市学部(仮称)・情報科学部(仮称)を構想中」(2026年5月8日 プレスリリース)、文部科学省「令和9年度開設予定の大学等の設置に係る答申について」(2026年8月28日)
札幌の私立大学で、新しい学部の設置が相次いでいます。2026年8月28日、文部科学省の大学設置・学校法人審議会は、2027年度に開設する学部の設置について答申を出しました。全国で「可」とされた8つの学部のうち、2つが札幌の私立大学です。北星学園大学の情報科学部と、北海道科学大学の地域創造学部です。さらに北海学園大学も、2028年4月に建築都市学部と情報科学部を新設する構想を発表しています。この記事では、3大学・4学部の中身と、受験生が確認しておきたい点を整理します。
2027〜2028年度に札幌で誕生する4つの新学部
| 大学 | 新学部・学科 | 入学定員 | 開設時期 | 現在の状況 |
|---|---|---|---|---|
| 北星学園大学 | 情報科学部 情報科学科 | 100人 | 2027年4月 | 設置「可」の答申(2026年8月28日) |
| 北海道科学大学 | 地域創造学部 地域創造学科 | 75人 | 2027年4月 | 文部科学大臣が認可(2026年8月28日) |
| 北海学園大学 | 建築都市学部(建築学科・都市学科) | 未公表 | 2028年4月(構想) | 設置構想中(仮称) |
| 北海学園大学 | 情報科学部(情報エレクトロニクス学科・情報科学科) | 未公表 | 2028年4月(構想) | 設置構想中(仮称) |
北星学園大学 情報科学部|同大初の理系学部
北星学園大学(札幌市厚別区)の情報科学部情報科学科は、入学定員100人、収容定員400人で2027年4月に開設されます。同大にとって初めての理系学部です。
学びの柱は「ネットワーク・クラウド」「情報システム」「AI・データ分析」の3つの系です。2年次から社会の課題に取り組む「社会実装プロジェクト」が始まり、AIを活用した反転授業や、数学のe-learning教材による学習支援も予定されています。情報科学分野で実績のある公立千歳科学技術大学とは2025年10月に連携の覚書を結び、文理融合の教育を打ち出しています。新学部の拠点となる4階建ての新校舎は、2027年秋の竣工を目指して建設中です。
北海道科学大学 地域創造学部|手稲駅前の新キャンパスで地域振興を学ぶ
北海道科学大学(札幌市手稲区)の地域創造学部地域創造学科は、2026年8月28日付で文部科学大臣の認可を受け、2027年4月の開設が決まりました。入学定員は75人、学位は学士(地域創造学)です。2027年4月に新設される手稲駅前キャンパス(JR手稲駅から徒歩6分)に置かれます。
大学は、地域の構造や資源を理解したうえで、地域振興や地域活性化に貢献できる人材を育てるとしています。進学情報サイトでは経営学・社会学・観光学を学ぶ学部として紹介され、道内各地に出向く「地域実習」や、住民と連携した防災マップの制作などの授業例が挙げられています。同大は2025年4月に情報科学部を開設しており、2027年4月には同学部に経営情報学科を新設する計画も進めています。理工・医療系のイメージが強い大学が、地域や経営の分野にも学びを広げている形です。
北海学園大学 建築都市学部・情報科学部|工学部を再編(2028年4月構想)
北海学園大学は2026年5月、2028年4月の新設を目指して「建築都市学部」と「情報科学部」の設置を構想していると発表しました(いずれも仮称・設置構想中)。これまで工学部で培ってきた教育と研究を土台にした再編です。
建築都市学部には建築学科と都市学科を置き、建物単体の設計にとどまらず、農村や生産の現場も含めた広い視点で、暮らしと産業を支える空間を学ぶとしています。情報科学部には情報エレクトロニクス学科と情報科学科を置き、情報科学科には知能情報コースと生命科学コースが設けられる予定です。AIとデータサイエンスを基盤に、生命科学や農業、環境の分野と結びつけて課題解決に取り組むのが特徴で、文系学部への進学を考えていた受験生にも対応した基礎教育を用意するとしています。入学定員は現時点で公表されていません。対象となるのは、現在の高校2年生が受験する2028年度入試です。
新設が相次ぐ背景|審査が厳しくなるなかでの認可
2027年度開設分の答申では、全国で11校が審査継続(保留)となり、21校が申請を取り下げました。取り下げは前年の10校から大きく増えており、新設の審査は厳しさを増しています。 背景には、国が成長分野を担う理系人材の育成を後押ししていることがあります。北星学園大学は、学部の再編を財政面で支援する「大学・高専機能強化支援事業」に選ばれています。また北海学園大学は、半導体産業の集積やデータセンターの整備によって北海道の産業構造が変わりつつあることを、新学部構想の理由に挙げています。つまり、理系人材の育成が念頭にあるということです。
受験生が確認しておきたい3つのポイント
1つ目は入試科目。情報系の学部では、数学をどこまで課すか、共通テストの「情報」をどう扱うかが大学によって異なります。文理融合をうたう学部では、文系科目で受験できる方式が用意される場合もあるため、募集要項で方式ごとの科目を確認してください。
2つ目は、過去の入試データがないことです。新設学部には倍率や合格最低点の実績がなく、初年度は難易度の予測が難しくなります。併願校の組み方は、例年以上に慎重に考えたいところです。
3つ目は、取得できる資格と卒業後の進路です。建築を志望するなら建築士の受験資格に関わる科目構成、公務員を目指すなら対策講座の有無など、学部名だけではわからない点があります。オープンキャンパスや個別相談で直接確かめておきましょう。
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よくある質問
Q. 北星学園大学の情報科学部は、文系の受験生でも目指せますか?
A. 文理融合を掲げる学部で、AIなどの技術と人間の認知・感性の両面を学びます。数学のe-learning教材による学習支援も予定されているので、文系の受験生も十分志望可能だと思います。ただし、入試方式ごとの試験科目については、正確な情報が必要なため、2027年度の募集要項で必ず確認してください。
Q. 北海学園大学の新学部は、いつ、どの学年が受験できますか?
A. 2028年4月の開設を目指す構想で、現在の高校2年生が受験する2028年度入試が対象です。現時点では設置構想中のため、入学定員や入試方式は正式に公表されていません。
Q. 北海道科学大学の地域創造学部では、何を学びますか?
A. 地域の構造や資源を理解し、地域振興や地域活性化に貢献できる人材を育てる学部です。経営学・社会学・観光学の分野を扱い、道内各地での地域実習などが紹介されています。学位は学士(地域創造学)です。
Q. 新設学部を受験するときの注意点は何ですか?
A. 過去の倍率や合格最低点のデータがないため、初年度は難易度の予測が難しくなります。併願校を含めた受験計画を早めに立て、オープンキャンパスで入試の情報を直接確かめておくことをおすすめします。
クラズユニックの北大・大学受験対策(高校部)
高校部では、全国基準での立ち位置確認と共通テスト得点力の強化を軸に、現役合格までの学習を設計しています。学校の進度に合わせた個別の受験戦略もご相談いただけます。
出典
- 北海道科学大学「地域創造学部 地域創造学科 2027年4月開設決定」(2026年8月28日 報道資料)(一次資料/参照日: 2026年10月8日)
- 北星学園大学「2027年4月に『情報科学部 情報科学科』を新設」(2026年8月28日 プレスリリース)(一次資料/参照日: 2026年10月8日)
- 学校法人北海学園「建築都市学部(仮称)・情報科学部(仮称)を構想中」(2026年5月8日 プレスリリース)(一次資料/参照日: 2026年10月8日)
- 文部科学省「令和9年度開設予定の大学等の設置に係る答申について」(2026年8月28日)(一次資料/参照日: 2026年10月8日)
- 大学ジャーナルオンライン「文科省 大学設置・学校法人審議会『情報系学部3校』『農学部2校』など2027年度の設置可とする答申」(2026年8月30日)(報道・解説/参照日: 2026年10月8日)
- リセマム「【大学受験2028】早稲田・中央など私立大の入試変更点一覧」(2026年9月30日)(報道・解説/参照日: 2026年10月8日)
- スタディサプリ進路「北海道科学大学 地域創造学部 地域創造学科」(報道・解説/参照日: 2026年10月8日)


